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大会長・理事長挨拶

石川 剛

第36回 日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会

大会長 石川 剛

この度、第36回日本舌側矯正歯科学会学術大会を2024年11月23日に、東京コンファレンスセンター・品川において開催させていただくこととなりました。

吉田理事長からのご推挙をいただき、理事会での協議を経て大会長を拝命いたしました。このような大役の機会を仰せつかったことは大変光栄であり、本学会役員並びに本学会会員の皆様に心から感謝しております。同時に学会活動の主要な行事である学術大会を企画、準備することについては非常に身の引き締まる思いでおります。

昨年は、第35回大会を古谷直樹会長のもと京都での開催となり、綿密な準備と興味深い講演内容で大変盛況な大会となりました。 今回も京都大会に負けないようにしっかり準備を進めさせていただきました。

今大会のテーマは「治療のクオリティーを高める。~Update of the Lingual Orthodontic Treatment~」といたしました。

1988年に日本舌側矯正歯科学会が発足し、舌側矯正治療もそれに合わせてどんどん進化を続けて、唇側矯正治療と変わらない、むしろ舌側矯正治療の利点を活かした症例も多くみられるようになってまいりました。

今大会は、その舌側矯正治療を深く掘り下げてみたいと考えております。さらなる治療のクオリティーを高めるためには、何が必要なのか、どういうことに注意、工夫が必要なのかなどを整理して議論がなされればと考えております。

特別講演は日本を含めて世界の舌側矯正治療を牽引されている竹元京人先生、布川隆三先生にお願いしております。依頼講演は、世代を大きく3つに分けさせていただき、著名な先生方、すばらしい臨床発表をされている先生方、酒井昭行先生、杉山晶二先生、岡下慎太郎先生、青木泰樹先生、上村裕希先生、土川太一先生にご講演をいただきます。シンポジウムでは、竹本先生、布川先生にもご参加いただき、舌側矯正治療の最前線の実践的内容について議論を行い、ベテランの先生、若手の先生双方にとって魅力ある内容になるものと確信しております。

また、教育講演では、東京歯科大学歯科矯正学講座教授西井康先生、鶴見大学歯学部歯科矯正学講座教授友成博先生をお招きし、治療のクオリティーを高めるために必要なことを日本の矯正歯科界を俯瞰した視点でご講演をいただく予定です。

そして、コ・デンダル部門では、スタッフからも治療のクオリティーを高めるために大切な内容を企画させていただきました。リハビリメイクで有名なかづきれいこ先生に、心も元気になるメイクについて実演つきのご講演を、歯科医療接遇やコミュニケーションなど多方面でご活躍の濱田真理子先生には歯科医療人としてのキャリアの拓きかたのご講演を、永浜志保先生には、舌側矯正治療への衛生士としてのかかわり方などのご講演をいただきます。

技工部門におきましても、前回の大会のシンボジウムを発展させて、高柳譲司先生、道田将彦先生、江花照夫先生、渡辺智也先生に舌側矯正治療には不可欠であります、セットアップ模型の作製方法やセットアップの考え方やデジタルセットアップについてさらに深く、皆様とディスカッションをしていきたいと考えております。 今回も、全国の大学矯正科医局員の先生方を多数ご招待させていただきました。舌側矯正治療を治療方法の一つの大きな選択肢にしていただければと思っております。会員の先生方、コ・デンダルの皆様、技工士の方々、多くのご参加をいただき、楽しく、有意義な、明日からさらにステップアップできる学術大会にしていきたいと心から願っております。品川でお会いできますのを心待ちにしつつ、皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。

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吉田哲也

第36回 日本舌側矯正歯科学会学術大会・総会

理事長 吉田 哲也

令和6年の第36回学術大会のテーマは『治療のクオリティーを高める』です。昨年の学術大会のテーマが『診断力を高める』でした。講演内容、シンポジウムも充実し、コデンタル部門では歯科技工のシンポジウムも初めて行いました。おかげさまで席が足りなくなるほどの盛況ぶりでの開催となり、盛大な学術大会になりましたことを会員の皆様、ご参加いただいた先生、コデンタル、商社、関係者各位の方々に感謝致します。

今回は『治療のクオリティーを高める』というテーマで、リンガル矯正歯科治療に精通しておられる著名な先生や、大学教授による講演を依頼し充実した講演内容になっていると思います。昨年は舌矯正歯科治療における診断力を高めていただき、今年はリンガル矯正歯科治療だけにとどまらず、すべての矯正歯科治療のクオリティーをさらに高めていこうというコンセプトで行います。

コデンタル講演でもリンガル矯正歯科治療に長年携わってきた衛生士による臨床でのヒントなどの話、接遇やメイキャップなどの講演内容で多岐にわたっています。また、技工シンポジウムもさらに充実させて行います。

我々日本舌側矯正歯科学会は難しいとされていたリンガル矯正歯科治療のクオリティーの向上に努めてきました。諸先生方の努力によって今ではラビアル矯正歯科治療と遜色ない治療結果が得られるようになりました。ただ、これからリンガル矯正歯科治療を始める先生、さらなる技術向上を目指す先生に学びの場が少ないという課題があります。私たちの学会は学術大会や学会誌を通じての情報共有や情報交換を行っています。また、今年9月に福岡で行われたベーシックタイポドントコースなどの学びの場を提供しています。さらなるクオリティーの向上のため認定医制度もあります。会員の先生方におかれましては認定医にぜひチャレンジしていただいて、一人でも多くの方がリンガル矯正歯科治療のクオリティーを高め、リンガル矯正歯科治療の発展に貢献していただけることを期待しています。

臨床においてコデンタルの協力は欠かせません。そのため衛生士のためのコデンタルコースを5月に京都で開催しました。また、リンガル矯正歯科治療において歯列のセットアップは非常に重要であるため、10月に東京で技工士のための実習形式のセットアップコースを初めて開催いたしました。こうしたコースを来年度も行っていく予定です。

第36回大会は令和6年11月23日(土・祝)に東京の品川で行います。参加いただける会員はじめ、すべての方々に満足していただける内容になりますように努力してまいりますのでご期待ください。

会場で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

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